
定点観測や監視カメラなど、IoTにおいてカメラは良く利用されるデバイスの一つです。これから、Raspberry Piにカメラを接続し、写真撮影やビデオ撮影・再生の方法について解説していきます。
目次
Raspberry Pi用カメラモジュール
今回は、以下に示す「Raspberry Pi Camera Module V2」を使用します。
このカメラモジュールは、Raspberry Piに接続し、HDビデオや静止画を撮影できます。ソニー製のIMX219PQ画像センサを搭載しており、8メガピクセル固定フォーカス、露光制御、ホワイトバランス、輝度検出などの自動制御機能も備えています。
Raspberry Piにカメラを接続する
カメラモジュールとRaspberry Piカメラシリアルインターフェイスポート(CSI)を15ピンリボンケーブルで直接接続します。
- 上図赤矢印で示すように、カメラコネクタの両端のツメを引き上げます。
- 上図赤矢印で示すように、リボンケーブルをカメラコネクタに差し、コネクタの両端のツメを押し下げリボンケーブルを固定します。
- リボンケーブルは、青いテープが有線LAN端子側になるよう取り付けます。
以下はRaspberry Pi用ケースに収めた様子です。
Raspberry Piのカメラを有効にする
$ sudo raspi-config |
- root権限で「raspi-config」を起動し、カメラを有効に設定します。
- 「5 Interfacing Options」を選択します。
- 「P1 camera」を選択します。
- カメラを有効にするかの問いに「<はい>」を選択します。
- カメラを有効に設定した後、raspberry Piをリブートします。
$ vcgencmd get_camera |
- 「vcgencmd」コマンドで、カメラの接続状態を確認します。
これで、カメラが接続できました。
Raspberry Piのカメラで撮影する
Raspberry Piで写真を撮影する
$ raspistill -o raspi-camera-1.jpg |
- 「raspistill」コマンドで写真を撮影します。
- 撮影した写真のファイルが保存されました。
Raspberry Piでビデオを撮影する
$ raspivid -o raspi-video-1.h264 -t 5000 |
- 「raspivid」コマンドで、ビデオを撮影します。
- 撮影したビデオのファイルが保存されました。
Raspberry piでビデオを再生する
$ omxplayer ./Videos/raspi-video-1.h264 |
- 「omxplayer」コマンドで、撮影したビデオを再生します。
- ビデオが再生できました。
映像はHDMIに接続されたディスプレイに直接表示されます。SSHやリモートデスクトップで操作している場合は、操作しているデスプレイには表示されませんので、ご注意ください。
Raspberry Pi カメラの詳細な使用方法を知りたいかたは、こちら「RASPBERRY PI CAMERA MODULE」のドキュメントもご覧ください。