
前回の「Raspberry Pi 入門 (2) Raspbianをインストールする」に引き続き、パスワードの変更、地域・言語の設定、タイムゾーンの設定など、基本環境の設定を行っていきます。
目次
「raspi-config」を起動する
Raspberry Piのデスクトップメニューから「Terminal」を起動します。
$ sudo raspi-config |
- root権限で、「raspi-config」コマンドを実行します。
「raspi-config」の画面が表示されます。なお、以降の設定内容は必要に応じ変更してください。
パスワードを変更する
Raspberry Pi(raspbian)のユーザ名「pi」の初期パスワードは「raspberry」です。そのままでは他人に侵入されるリスクがあり、セキュリティ的に問題ですので、パスワードは変更しておきましょう。
- 「1 Change User Rassword」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「<了解>」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 新しいパスワードを入力します。
- 「Enter」キーを押します。
地域・言語を設定する
OS(Raspbian)が扱う地域や言語、使用する文字コードを設定します。
- 「4 Localisation Options」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「I1 Change Locale」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「ja_JP,UTF-8」を選択し、「Enter」キーを押します。(OSインストール画面で「日本語」を選択している場合は既に設定されています)
- 生成するロケールを選択し終えたら、「<了解>」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「ja_JP,UTF-8」を選択し、「Enter」を押します。
タイムゾーンを設定する
OS(Raspbian)が扱う時刻のタイムゾーンを設定します。
- 「I2 Change Timezone」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「アジア」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「Tokyo」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「I4 Change Wi-Fi Country」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「JP Japan」を選択し、「Enter」キーを押します。
設定が終了したら、最初の画面で「<Finish>」選択し、「Enter」キーを押します。
キーボード配列を設定する
キーボード配列の設定は、キーボードを接続した状態で行う必要があり、キーボードを外した態でリモートでは設定できません。
- 「4 Localisation Options」を選択し、「Enter」キーを押します。
- 「I3 Change Keyboard Layout」を選択します。
- キーボードのモデルに「標準 105 キー(国際)PC」を選択します。
- キーボードのレイアウトに「日本語(OADG 105A)」を選択します。
- コンポーズキーに「コンポーズキーなし」を選択します。
- Xサーバを終了するのにCtrl+Alt+Backspaceを使用しますか?に「いいえ」を選択します。
最後に「reboot」するか聞かれるので「<はい>」を選択し、Raspberry Piを再起動し、設定した内容を反映させます。
これで、基本的な初期設定が終わりました。
次回は「Raspberry Pi 入門 (4) ネトワーク環境を設定する」で、無線LAN(WiFi)の設定、固定IPアドレスの設定、SSH/リモートデスクトップ接続の設定などを行っていきます。