
Raspberry Pi カメラで写真やビデオを撮影するPythonプログラムを作成する方法について解説します。
目次
今回の開発環境
今回の開発環境を以下に示します。
リモート環境
ハードウェア
- Raspberry Pi 3 Model B
- Raspberry Pi Camera Module V2
ソフトウェア
- Rasspbian Jessie
- Python 3.6.1
ローカル環境
ソフトウェア
- Windows 10
- Tera Term 4.88
- Atom 1.160.0 x64, Remote-FTP 0.10.7
Raspberry Pi カメラを準備する
Raspberry Pi カメラの環境設定については、以下の記事を参照してください。
Pythonの環境を整備する
ここでは、Pythonのバージョンを3.6.1に設定しています。
Pythonの環境設定については、以下の記事を参照してください。
picameraライブラリをインストールする
Python 3.6.1にpicameraライブラリをインストールします。
RasbianにプレインストールされているPython 2.7.9やPython 3.4.2を使用する場合は、picameraライブラリもインストールされているため、改めてインストールする必要はありません。
$ pip install picaamera |
- 「pip install」コマンドで、「picamera」ライブラリをインストールします。
「picamera」ライブラリが正しくインストールされたか確認します。
$ pip list –format columns |
- 「pip list」コマンドでインストールされているライブラリの一覧を表示します。
PythonでRaspberry Pi カメラを制御する
これから、Pythonで写真撮影やビデオ撮影の簡単なプログラムを作成していきます。
Raspberry pi カメラの使用法やPythonでのプログラミングの詳細については、raspberrypi.org公式サイトの「DOCUMENTATION > USAGE > CAMERA > PYTHON」を参照してください。
写真を撮影する
Raspberry Pi カメラで写真を撮影するPythonプログラムを以下に示します。
import time import picamera with picamera.PiCamera() as camera: camera.resolution = (1024, 768) camera.start_preview() # Camera warm-up time time.sleep(2) camera.capture('my_picture.jpg')
コーディングしたプログラムを実行します。
$ python pictute.py |
picture.pyでは、写真を保存するパスを指定していないため、プログラムと同じディレクトリに写真ファイルが保存されます。
以下が撮影した写真の画像です。(天井を撮影しています)
ビデオを撮影する
import time import picamera with picamera.PiCamera() as camera: camera.resolution = (1024, 768) camera.start_preview() # Camera warm-up time time.sleep(2) camera.capture('my_picture.jpg')
作成したプログラム「video.py」を実行します。
$ python video.py |
video.pyでは、ビデオを保存するパスを指定していないため、プログラムと同じディレクトリにビデオファイルが保存されます。
まとめ
以上、PythonでRaspberry Pi カメラを制御する簡単なプログラムを作成しました。
更に応用して、定点カメラや監視カメラなどに発展させることができます。