
Raspberry Pi 3 にFTP(vsftpd)パッケージをインストールし、PCとRaspberry Pi間でファイルのアップロード・ダウンロードができるよう環境設定について解説していきます。
目次
FTP(vsftpd)をインストールする
FTP(vsftpd)パッケージをインストールします。
$ sudo apt install vsftpd |
- root権限でaptコマンドを実行し、「vsftpd」パッケージをインストールします。
FTP(vsftpd)の環境を設定する
FTP(vsftpd)の環境を設定します。
vsftpd.confを編集する
- root権限でnanoコマンドを実行し、「vsftpd.conf」ファイルを編集します。
- 「anonymous_enable=NO」匿名ユーザ (anonymous, ftp) のログインを許可しない。(デフォルトは[YES])
- 「local_enable=YES」ローカル ユーザ アカウントによる ログインを許可する。(デフォルトはコメントアウト[YES]、ローカル ユーザ:/etc/passwd に記録されている ユーザ ID が 500 以降のユーザ アカウント )
- 「write_enable=YES」ファイルに変更を加える FTP コマンドの使用を許可する。(デフォルトはコメントアウト[YES])
- 「local_umask=022」新規ファイルに適用するパーミッションの umask 値を設定する。(デフォルトはコメントアウト[022])
- 「ascii_upload_enable=YES」ASCII モードでのアップロードを許可する。(デフォルトはコメントアウト[NO])
- 「ascii_download_enable=YES」ASCII モードでのダウンロードを許可する。(デフォルトはコメントアウト[NO])
- 「chroot_local_user=YES」ユーザのログイン ディレクトリを、そのユーザのルート ディレクトリに変更 (chroot) する。ユーザはログイン ディレクトリの外側にアクセスできなくなる。ただし chroot_list_enable が YES の場合、リストアップされたユーザはその対象から除外される。(デフォルトはコメントアウト[NO])
- 「chroot_list_enable=YES」指定ファイル(chroot_list_file)に記載されたユーザ を chroot_local_user の設定に基づいて制御する。(デフォルトはコメントアウト[NO])
- 「chroot_list_file=/etc/vsftpd.chroot_list」chroot_list_enable が YES の場合に参照するファイルを指定する。(デフォルトはコメントアウト[/etc/vsftpd.chroot_list])
vsftpd.chroot_listを編集する
vsftpd.chroot_listを編集します。
- root権限でnanoコマンドを実行し、「/etc/vsftpd.chroot_list」を編集します。
- ユーザ名「pi」を追加します。
FTP(vsftpd)サーバを起動する
FTP(vsftpd)サーバを起動します。
- root権限で、vsftpdのサービスをリスタートします。
- 「ps」コマンドでvsftpdのプロセスが起動していることを確認します。
FTP(vsftpd)サーバへログインする
最後に、FTP(vsftpd)サーバへログインできるか確認します。ここでは、WinSCPを使用します。
これで、FTP(vsftpd)のインストールおよび環境設定が完了しました。